リースバックは利便性が高い仕組みとして定評がありますが、中には利用して後悔してしまった方もいます。今回は後悔せずに利用できるよう、具体的な仕組みを紹介するので、詳しく見てみましょう。
利用者が自宅を売却
リースバックにおける最初の工程は、利用者が自宅を売却することです。この売却により、利用者はまとまった現金を手に入れることができます。
しかし、売却価格は通常の売却価格よりも安くなる傾向があります。そのため、売却を検討する際には、複数の不動産会社に見積もり査定を依頼し、適正な価格を確認することが重要です。
例えば、ある方が自宅を売却した場合、その物件の市場価格が5000万円であったとします。しかし、リースバックの場合、その価格は通常の売却価格よりも低くなるため、5000万円以下になる可能性が高いです。この差額は、リースバック事業者のサービス料として取られることが多いです。
リースバック事業者が売買代金を利用者に支払う
自宅の売却が完了すると、リースバック事業者が売買代金を利用者に支払います。この売買代金は、利用者が自由に使用できる資金となります。しかし、リースバック後の家賃や生活費など、将来的な支出を考慮した上で、資金の使い道を計画することが重要です。
例えば、売却によって得た4500万円をすぐに豪華な旅行や高級車の購入に使ってしまうと、後で家賃を支払うための資金が不足する可能性があります。そのため、売却代金の使い道を計画する際には、将来的な家賃や生活費を考慮することが重要です。
利用者とリースバック事業者が建物賃貸借契約を結ぶ
売却後、利用者とリースバック事業者は建物賃貸借契約を結びます。この契約により、利用者は自宅を賃貸物件として引き続き利用できます。しかし、契約期間は2年以内と制限される場合が多く、リースバックで売却した家に住み続けられる期間は限られる可能性があります。
事例として、ある利用者がリースバックを利用した場合、その契約期間は2年間となることが多いです。その2年間は、自宅を賃貸物件として引き続き利用できますが、その後の更新はリースバック事業者の判断によります。そのため、リースバックを利用する際には、契約期間や更新の条件を事前に確認することが重要です。
契約後は利用者がリースバック事業者に家賃を支払う
リースバックの契約が成立した後、利用者は自宅を賃貸物件として引き続き利用することができますが、その代わりにリースバック事業者に家賃を支払うことになります。この家賃は、契約時に決定され、通常は毎月支払うことになります。
しかし、リースバックの家賃は、一般的な賃貸物件の家賃よりも高く設定されることが多いです。これは、リースバック事業者が物件の管理やメンテナンスを行うための費用が含まれているためです。そのため、リースバックを検討する際には、家賃の支払いが自身の生活費に影響を与えないか、しっかりと計算する必要があります。
例えば、ある利用者がリースバックを利用した場合、その家賃は月額10万円となることがあります。これは、一般的な賃貸物件の家賃よりも高い金額です。そのため、リースバックを利用する際には、家賃の支払いが自身の生活費に大きな影響を与えないか、しっかりと計算することが重要です。